飛騨山脈 続き

 黒部川の河岸段丘に興味を持って、その成り立ちを考えるうえで、飛騨山脈と、氷期ー間氷期についての基本的な情報を探しました。

 

 飛騨山脈の隆起については、諸説あるようです。 

 https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2017/pr20170828/pr20170828.html

 

 貼り付けたサイトの情報によれば、約350万年前に始まった、東西短縮地殻変動の原因とありました。

 他のサイトの情報には、約100万年前後くらいに、隆起のスピードのピークがあったのではとありました。

 

 一方、氷期ー間氷期は、約260万年前から現在までです。

 

 飛騨山脈の隆起と、氷期ー間氷期の時期が重なっていたのだということが分かりました。

 

 

 黒部川の河岸段丘が大きいのは、飛騨山脈の隆起が主な原因だったんだと思いました。

 黒部川の右岸に見られる段丘は、近い年代から  舟見野台地 約3万年前、棚山台地 28~31万年前、さらにもっと古い扇状地の痕跡もあるるようです。(現在の扇状地と舟見野台地の間の期間にも、扇状地が形成されていたようです)

 

https://www.gsj.jp/data/50KGM/JPG/GSJ_MAP_G050_10018_2017_200dpi.jpg

 

 上記は、黒部川右岸の地質図です。

 地層の傾斜からも、飛騨山脈の隆起を覗うことができます。

 

 飛騨山脈の隆起に対し、氷期ー間氷期の影響で黒部川の浸食が影響を受けます(氷期から間氷期に変わる時、浸食作用が弱まるはず)。あと、隆起のスピードの変化なんかがあったのかなぁと・・・それらの影響で、河岸段丘ができたのかなと思います。

 

 河岸段丘についての興味から、調べてみたのですが、自分にとっては、飛騨山脈の隆起の痕跡を身近な、河岸段丘に見ることができたのだと思いました。